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ジャズピアニスト荻原健登のブログ

ニュー・アルバム出来てます!

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私のオリジナル・アルバム、第7作目、その名も、
“Live In Tokyo”
です。
2003年に第1作を作ってから去年の“Ellington's Mood”まで作ってきましたが、今回は、初めての完全ジャズ・アルバムになっています。それも全曲私がピアノを弾いているコテコテのジャズ・ピアノ・アルバムです。さらに初めて尽くしで言えば、初めての完全ライヴ・アルバムになっています。

今年の6月にあった2つのセッションを収録しています。
1つは元岡一英師匠についてソロ・ピアノのレッスンを受けること3年余り、初めての家の近くのホールでのソロ・リサイタルの模様を、とりあえずの現時点での私のソロ・ピアノの到達点を理想的なカタチで録れたものとして収録。
もう一つは学生時代からの盟友、ベースのヒラツイチロウとドラムスのマスタニシュウオウとによるレユニオン・セッションの模様を収録しています。ヒラツは大阪、マスタニはモスクワという環境の中、マスタニの結婚式で奇跡的に再会を果たしたトリオでの演奏になっています。

“Live In Tokyo” って、オマエ、東京(及びその近郊)でしかライヴやってないじゃん!?と思われるところですが、そんなこんなんで、ソロ・パートは元岡師匠との東京における師弟関係が長い時を経て実を結んだコンサートだから、そしてトリオはヒラツやマスタニといった遠方の友人と、東京でレユニオン出来て、最高の演奏を楽しめたからセッションだから、という思いが込められています。
いずれにせよ、この2つのセッションは東京、という場所だからできたことだと思うので。
この街で、師匠や共演者たち、その他もろもろみんなの存在があって初めて生まれたセッションだから、という思いを込めての“Live In Tokyo” です。

もちろん個人的にはそういう意義深いものではありますが、これが1ジャズアルバムとして面白いか?あるいは私は批評のことはわかりませんが、コレがジャズの歴史の中でといってはもちろん大げさですが、少なくとも東京のジャズ・シーンの中で意義(ってなんだ!?)があるか?となったら、それは皆無だと思います。実際、ピアノは練習を続けていれば上手くなるし、過去の録音など上手くなってから聴いてもどうでもいいわけだし。実際このアルバムを録れても、じゃあ今ここでそれ弾いてよ、と言われたら弾けないといけないわけだし、あるいはもっといい演奏をしている時もあるかもしれないし。常に私たちは過渡的で、音楽とはCDが鳴らすものではなくて私たちが私たちの体を使って生み出すものです。

そんなこんなでマスタリングが終わったマスター・ディスクが来ても、しばらく興味が湧かず、ほっぽっていたのですが、一応ポツポツとパッケージして30枚ほど完成しました。皆さんもせっかくなので聴いてみてください。
どちらのセッションでも、すごく無心になれて、ひたすら気持ち良く弾けて、それも人前で、それも録音も出来ていて、ということが重なりアルバムという“作品”に残すことにしました。もちろんそれに至るまでのたくさんの出会いと物語もあって“作品”の形にしようと思ったことはここまで書いた通りです。

ピアニストとしてはさらなる飛躍を誓って、というか、このアルバムを以てジャズ・ピアノの習得は終えて今回のアルバムは“かつてはあんなに弾けた”とかそういう悪い意味でのメモリアルにならないように、このアルバムよりもさらに一段も二段も上に行けるように頑張っていけたら、と思います。
まあ、これからのことはさておいてもとりあえず今回の投稿は私のニュー・アルバムの完成の告知、ということで。
皆さんの手元に届けるのを楽しみにしたいと思います。
Commented by 国立の永作博美。 at 2012-09-08 13:40 x
そういえば就職先きまったので、お祝いに下さい。

ま、誰だか書かなくてもわかるよね♪
文章からセクシーさがどうしてもにじみでてしまうから。
Commented by kento_ogiwara at 2012-09-09 20:33
おお、永作さん。もちろんわかるよ。事務的なコメントなのに溢れ出る妖艶さにクラクラになっちまうよ。
もちろん上げるよ。来月の5日か12日か飲みやるからその時に来てくれよ。どっちか決まったら連絡する。だいたい国立一同来ると思うよ。
by kento_ogiwara | 2012-09-04 22:06 | BLOG;音楽について | Comments(2)