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6thのドロップ2

モトオカ師匠とのレッスンがことのほかうまくいっている。
まあオギワラくんの意図している学びたいことと、モトオカさんの教えたいことがうまくマッチしている感じだ。
メロディを和声的に弾きたい、というオギワラくんの願望と、まさにそれを叶える6thのドロップ2という弾き方を教えたいというモトオカさんの双方が完全に一致した感じだ。
今は演奏しても楽しくない時期だったので、この6thのドロップ2の基礎練を毎日のようにやっている。ぶっちゃけ演奏しているより、基礎練の方が全然楽しい。
今までは左手で3度と7度を弾いて、余った指で9thや13thみたいなテンションをオルタードで弾いたり、ナチュラルで弾いてみたりして、右手でメロディやちょっとしたコードを乗せるだけだったが、6thのドロップ2では右手で3声を弾いて、左手で1声を弾くから、今までの弾き方と全く違う新境地、全く新しい考え方で運指を考えなければならんので、ひたすら運指を覚えこます基礎練に時間を割いている。
課題曲も決まってて、“I should care”で、モンクやベニー・グリーンの音使いをふんだんに取り入れて、かなりいいサウンドになっている。(←ちゃんと弾ければだけど)
モンクの部分はオギワラくんがもともとある程度拾ってからレッスンしたのだが、レッスンで6thのドロップ2を学んでからベニー・グリーンのヴィレッジ・ヴァンガードのライヴ盤におけるソロ・ピアノを聴いてみると、まあ使ってるわ使ってるわ6thのドロップ2。これもレッスンで6thのドロップ2の原理とサウンドの特性を理解したから、一聴してドロップ2の箇所はどの音を弾いてるのかビンゴでわかるようになった。
とは言えベニー・グリーンが何をやってるかオタマジャクシレベルでわかったとは言え、弾くのはまだ難しい。でも弾ければそうとうかっこいい演奏になるから頑張ってもう基礎連的にベニー・グリーンが6thのドロップ2を使っているところは反復して練習している。
まあ、単なる基礎練の方が楽しいけど。
しかしこうして6thのドロップ2という最高の喜びに出会ったものの、それが演奏の中で自然と生かせるようになるのは4~5年先のことだろう。願わくばアタマで一切考えず、気がついたらドロップ2で弾いていた!、となるのが望ましいけれど、それは先のこと。でもそうなるためにいまやってる運指を覚えこます基礎練はとても役に立つことは請け合いだ。
現に今日、なんとなく、“polka dots and moonbeams”(6thのドロップ2はこういうスケール・ライクな曲にうってつけなのだ)のテーマを6thのドロップ2で弾いてみたらあっさりできて、しかも「そうそう、コレだよ、コレ!!!」という響き。これもF6のスケールをドロップ2で毎日練習してたからの賜物。こんな風にやっぱり何が何でも基礎練だ。楽しいし、たまにこうやって遊ぶ時に役に立つ。

あと右手でメロディを弾く時の親指の重要性を痛感している。親指の位置でいかようにも弾けたり、弾けなかったりする。これについては2,3,4の指はもちろんのこと、小指の下を親指がスムーズにまたぐようにできるようになれば相当改善されるのではないか、と予感している。

その他、トニックにおいてどう料理するか、に於いて、トニック・ディミニッシュ(コレは最初のレッスンに行く時電車の中でベニー・グリーンがやってる音を思い出して、レッスンで早速モトオカさんに提案してみたら、もちろん使える、ということで採用した。)、或いは6thのドロップ2の考えから、そのトニックのドミナント7thのフラット9thでルートを省いた音、平たく言えばトニックの半音下から始まるディミニッシュを経過音として使いながらトニックに解決する方法(この時トニックのルートは鳴りっ放しにしてる方がベター。だからドミナント7thフラット9thというよりやっぱり6thのドロップ2に由来する発想と言える。)、ドミナント7thはsus4で組んでよいこと、さらにその上に3度を重ねると美しいこと(3度が下で4度が上はダメ)、など、沢山勉強になる。
アッパー・ストラクチャーも教えてくれたけど、理解できなくて、オギワラくんが「アッパーストラクチャーは無限にあるので一つ一つやる気が出ない。」と言うと、「そんなに大してないですよ。いくつもない。」と言っていたので、その真意を今度のレッスンで聞いてみよう。

なんかブログにメモってたら、なんかまだまだ理解しないで練習してしまってる、という気持ちが多くなってきた。また明日からレッスンの録音を聴き返して、理解した上で練習しなおそう。

例えばもう日々の基礎練のメニューにB♭6thのドロップ2を使ったスケール練習は取り入れてるけれど、例えば“just friends”のようなFの曲で最初のB♭をドロップ2で弾くとE♭の音が邪魔になって使えないのではないか?モトオカさんは曲のキーにではなくあくまでそのコードの6thのドロップ2(マイナーの場合は平行調の長調の6th)スケールを用いると言ったが、そうなると本来B♭ではEはナチュラルでリディアンになりそうだが、6thのドロップ2を使うとEが♭してしまう、これは曲の中でハモらないのではないか?と思ってきたぞ。
まあいい、明日まず自分で試してみて、やっぱりハモらなかったらモトオカさんに訊こう。

せっかく練習してるのだから、正しい理解のもとやりたいな。
ちょっとあいまいになっているところをやっぱりハッキリさせた上でまた基礎練始めよう。

ではもう寝る。

歯を磨いていたら、是非ここで加えておきたいことがあったのでメモ。
メロディを弾く時のアプローチ・ノートの有効性を発見したのも最近のことだ。これもベニー・グリーンのいくつかのメロディを弾いていて発見したことだが、弾き始めの音を最初から弾くのではなくて半音下のアプローチノートから弾くととてもその後のメロディ作りがスムースになる。弾き始めの音から弾いて一個上のダイアトニックの音をトリルっぽく経過して半音下のアプローチノートから始めるとフレーズがどんどん湧いてくる。
コレもメロディが浮かびやすくはなるが今までやってこなかったことなので、よく“Ruby, My Dear”を使ってソロを組み立てる練習に使っている。このアプローチノートを使ったメロディ作りも6thのドロップ2とは別でものにしていきたい。ソニー・ロリンズ風とも、クロマティックなアプローチとも違ういい味わいが出る。もしかしたらマッコイ・タイナーの独特な美しいメロディ・ラインなどはこれなのでは?と予感したりしている。バピッシュとも言えるし、トーナリティも保たれてるのだけれど、12音階フルに使っている感じになる。
これも練習だ。

それでは今度こそ寝る。
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by kento_ogiwara | 2009-08-24 22:27 | BLOG;音楽について | Comments(0)

レッド・クリフ

見てこました。
ずっと見たかったのだが機会がなく、見る機会がないだけその分見たくなるスパイラルな日々を過ごしていたが、昨日でそうじ洗濯洗い物全部終わらせていて、今朝、
「…。やることがない。」
とカミサンに訴えたところ、じゃあ見よう、とゆーことでパートⅠとパートⅡ両方見てやった。

あ、ネタバレになると悪いんで、まだ見てない人でこれから見ようと思っている人はここから先は読まないでくださいね。

レッドクリフ Part I スタンダード・エディション [DVD]

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レッドクリフ Part II -未来への最終決戦- スタンダード・エディション [DVD]

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だいたいワァーっと戦闘シーンが多くて矢とかが刺さると「イテッ。イテッ。」と言ったり、火攻めなので火がつけられると「アチッ。アチッ。」とか言いながら二人で見た。

張飛がすげーバカで、「ホーッ!」と言って戦場に素手で乗り込んでヨロイなどをつけた敵を素手で殴りまくって倒しててかなり笑えた。
あと三国志全体ではサブキャラ的な周喩が主人公になってて、まあ私的に前から持っていた周喩のイメージからして、周喩のカラミなんてみたくねえなあ、と思っていたら案の定周喩とカミサンのカラミがあって、ああやっちまったかあ、と思った。しかしサブキャラ周喩も、まさか後世自分が映画の主人公になるとは想像だにしてなかったと思うので、周喩も草葉の陰で喜んでいることでしょう。

あと一番サッカー上手くて隊長になった、孫権の妹と仲良くなる曹操の兵隊さんが、戦場で孫権の妹と再会したところでおっちんじまったのはかなしかった。この映画で唯一、マジで感情的になってしもうた。

まあ、おもしろかった。
どれくらいかと言うと、『トロイ』くらい。

トロイ [DVD]

ワーナー・ホーム・ビデオ



いやー、しかしずっと、見てやる!、と思ってたものを見れて良かった。
今日という日は輝かしい1日として記憶されるであろう…。

それではみなさん、またツァイチェン!
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by kento_ogiwara | 2009-08-16 22:09 | BLOG;その他 | Comments(0)

ジャズ

昨日、というか今日の未明、元師匠のモトオカさんにニュー・アルバムを渡しがてら久々に阿佐ヶ谷マンハッタンにセッションに行ってきた。
前に既にCDRの段階で渡してあったニュー・アルバムだけど、ちゃんとモトオカさんはもう聴いていてくれていて、感想を訊きたいな、というのもあった。
んで今回のアルバムはあまりモトオカさんは気に入らなかったみたいで、感想よりも、
「で最近はジャズ・シーンには復帰したの?」
とのお言葉。あのアルバムはジャズじゃなかったのかもな、と思う。
前作の“Road Music”は大層気に入ってくれて、車で聴きながら涙したことをわざわざメールで教えてくれた。前作も今回の“kento ogiwara and friends”も必ずしも音楽形態はジャズではないけれど、生粋のジャズマン(もちろんスピリットの点で)のモトオカさんには今回のアルバムにはジャズのスピリットが感じられなかったのかな、とか考えたり考えなかったり。
ま、でも“kento ogiwara and friends”はオギワラくん自身が聴いて不覚にも涙してしまうことに成功しているので(←バカ)、“Road Music”はモトオカさんのお墨付き、“kento ogiwara and friends”はオギワラくん本人のお墨付き、ってことでいいとしましょう。

何はともあれ、再びモトオカさんのレッスンを受けたい、と申し出ると快諾してくれた。
何年ぶりかの師弟関係復活だ。
やることずばりソロ・ピアノ。
なぜそうなのかは明確な理由があるけれどここでは省略。
何か曲を決めて、それをベースもドラムもいないソロでどう弾いていくか、それを自分なりに研究して、そしてモトオカさんのスーパーヴィジョンを受ける、という形になると思う。
自分でリズムを打ち出すこと、ベースラインを弾けるようになること、様々なクリシェのストックを蓄えること、メロディを和声的に弾くようなピアニスティックな要素を身に付けること、などなど、そういったことを学ぶことになると思う。それとは別に自分の持っている個性、資質、美意識、優しくあること、耽美性、パッション、センチメントなども大切にしながら失わずにやっていければ、と思う。

他にはモトオカさんと、モトオカさんが学生の頃私の出身大学のジャズ研に出入りしてたころいたOBでオギワラくんも知っている共通の知り合いがいて、その人の話で盛り上がったり。ズバリ、セートクさんのことなのですが、モトオカさん曰く、
「セートクさんは別格だった。」
とのこと。今では出身大学のジャズ研のOB会の時とかに一緒にバカっ話をしてるあのセートクさんがモトオカさんの兄貴分だっとは、不思議な縁。
今度セートクさんに会ったら
「あの頃あの大学にはうまいラッパがいたなあ、ってモトオカさんが言ってたのって、セートクさんのことでしたよ。」
と教えてあげよう。

出身大学のOBと言えばこの日は不思議な縁に満ちた夜で、久しぶりに大先輩であるハマムラさんにも数年振りに再会した。ビックリしたなあ。
いきなり“everything happens to me”で共演したのだが、譜面によってコード進行がまちまちなこの曲で、オギワラくんが譜面を用意したにも関わらず、それとは別の弾き方をしてしまった箇所があって、演奏後早速突っ込まれた。もちろん謝ったが、こういう厳格さは相変わらずだなあ、と思った。
後は共通の知り合い・友人の消息話に花が咲いた。さらにセートクさんのOB会における盟友であるクサノさんとハマムラさんが地元のセッションでよく顔を合わせている、と聞いてここでも不思議な縁。
ハマムラさんは楽器を「やめる」、ことについて沢山話していて、もちろんそれはハマムラさんがベースを止めたい、ということではないんだけれど、確かに、やるのか、やめるのか、ギリギリのところで生きていくのがジャズマンという面もあるから(少なくとも東京では)、この話は避けられなかった。と同時にこの人の昔からの音楽に対するストイックさ、他を寄せ付けない厳格さ、そこから発せられて私のいた頃のジャズ研を包んでいたあのすえた臭いを思い出した。
ホントにつらかったな、あの頃は。ジャズがあまりにも「ジャジー」になり過ぎて感じられてつらかった。
音楽をやる、ということは楽しいことよりも、辛く、時に悲しいことも多いタフなことだ。
クサノさんは
「入れ墨なのだ。」
と言い、
Mは
「呪い」
だと言い、
ミズノさんは
「逃げられない」
と言い、
でんちゃんは
「本気で音楽をやるかどうか、というのは、生きるか死ぬかの選択だ」
と言う。

オギワラくんは生得的に自分が、こういった「ジャズマン」ではないことを知っていた。と言うか生きていかなくちゃいけないからね。だからモトオカさんと別れ際に、
「まあ、また地道にやりますわ。人生長いし。」
と言ってやった。ジャズマンなんてゴメンだ。
ただ楽しくピアノを弾いて、+できればそれを聴いている人も楽しくなれればそれでいいな、と思う。
そのための3回目のモトオカさんへの弟子入り。
レッスンは楽しみたい。

今朝家に帰って、少し寝て、洗濯をして、カミサンの寝転がってるところに行って思わずひとこと、
「ジャズマンはオレには荷が重いわ。こうやって普通の生活があるだけで幸せと思わないとな。」
と。
こうしてオギワラくんの不可思議な週末は終わった。
皆さん、明日からはまた仕事、頑張りましょうね!!!
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by kento_ogiwara | 2009-08-02 20:16 | BLOG;音楽について | Comments(0)