2008年 12月 07日
平安の旅~京都
明日からまた仕事ですね。
オギワラくんはなんとかこの土日で5thアルバムの整理をしました。
当初考えていた形でCDRに2枚焼いて聴いたところ、あまりにも曲がヴァラエティに富みすぎていて、翻ってまったく荒唐無稽で支離滅裂、曲ごとにイメージがかけ離れていてアルバムとして完全にまとまりのない拡散してしまったそれはもうヒドイアルバムになってしまって、一時はこの9か月に渡る苦労は全て水の泡かと思いましたが、別のまとめ方で2枚にまとめたところ、当初のコンセプトであるジャポネスク、そしてアルバム・タイトルである“La Musique Japonesque”とはかけ離れてしまったものの、まあ聴きやすいものになったので、ひとまずは一安心といったところです。
何はともあれ京都での写真を貼ります。
主に嵐山・嵯峨野に行って、貞信公の
小倉山 峰のもみぢ葉 心あらば いまひとたびの 御幸待たなむ
と歌われた小倉山を見たいな、と思っていましたが、人ごみでごった返す嵐山を歩いていて、小倉山は知名こそ地図に見つけることができたものの、山は見つけることができなかったです。
でも概ね大阪在住の友人や従姉妹も合流して楽しい旅行でした。
まず京都に着いてJR線に乗って花園駅で降りて仁和寺。
コレだよ、コレ。
という色。
豪華絢爛な御所跡。
庭園の池にもこんなきれいに紅葉が映っている!
続いて仁和寺から歩いて10分位の竜安寺にて、色とりどりの紅葉のグラデーション。
すごいヘンな言い方だけど、コンピューター・グラフィックスみたい。
もちろんこっちが本物の自然の姿なんだけど。
竜安寺を回ったあと、安く済ますため安い食堂でカツ丼食いました。
「おおきに。」
というオバちゃんのフレーズが京都っぽかった。当たり前だけど。
翌日は原宿竹下通りを遥かに上回る人ごみの嵐山駅周辺で友人・従姉妹と合流。凄い人ごみはまるで初詣の行列のように一歩進むのも難儀なほど。
そんな中なんとか清涼寺にたどりついて、好みの色を見つけて撮ったのがコレ。
色も去ることながら細かい、繊細な美意識。
赤というより紅。もっというなら朱。こういう美意識は平安の美しさやオギワラくんの美意識に繋がっているようで自然と魅かれてしまう。
数字でいうなら4よりも3。
続いて平安京に遷都した桓武天皇の次の嵯峨天皇の御所だった大覚寺へGO!
広い庭園。
モザイク状に整備された石の庭園はどこへいってもいろいろな寺でよく見れる。
旧嵯峨御所での最大の見所である大きな見晴らしのきく池。
ここでみんなで記念撮影も撮りました。
こんな可愛い写真も撮れた!
紅葉にも色々。
この紅葉はかなり強い赤。
友人が、
「こりゃ、千早ぶる 神代もきかず 竜田川 からくれないに 水くくるとは、の、からくれない、やね。」
と。確かにこの、くれない、は、和のもの、というより、から(唐)のものだよなあ、とこの在原業平の歌の意味も今更ながら実感しながら納得。
では、和の、くれない、とはどのようなものなのか、というのならば、ズバリこれです。
今この写真がオギワラくんのパソコンの壁紙になっています。
こういう色彩は和のもの、雅なもの、と言えるでしょう。
この日の宿は大原に移動してとって、みそ鍋食べながら飲んで楽しく過ごしました。
翌日は大原。
平清盛の娘で高倉天皇の皇后にして、壇ノ浦で入水した安徳天皇の母である建礼門院の隠棲の地である寂光院を訪れる。建礼門院は壇ノ浦で入水したが源氏に引き上げられ生き延び、以降この地で平家の菩提を弔って暮らした。
平家物語の最後の章である「大原御幸」は源平の戦いのあと、後白河法皇が大原のこの地に建礼門院を訪ね、話をする模様が描かれているそうだ。
このひっそりとした寺院では、水に沈んだ紅葉が色褪せることなくきれいなまま水を湛えていた。
寂光院から歩いて30分位の大原三千院へ。
あきれるほど人が多かったが細やかで色鮮やかな庭があって友人も気に入っていた。
三千院は広大で、庭園内をどこまでも歩いて行くと、わらべ地蔵、なるなんとも独特なお地蔵さんが。
なんか、千と千尋の神隠し、みたい。
一番奥まで歩いたところで雨が降ってきて歩いて大原の山を下り、その後はゆっくり市内でお茶などして過ごしたのでした。
やっぱり京都は和の美しさの粋が垣間見れるところだなあ、と思いました。
雅、っていうのか。
特に紅葉の季節は。
最後に夕闇に消えようとする京都を、嵐山天竜寺から。
吉野を思わせる幽玄。
もちろん吉野ほど広大にどこまでも神々の住まうような山々が連なるわけではないけどね。
因みに吉野の模様を見たかったら、3月にこのブログでレポートした、
万葉の旅~明日香・吉野
のバックナンバーを参照のこと。
また来るぞ~、京都!!!
今度来るとしたら有給とって人の少ない平日にっ!!!!!
さらにライフログにはマイルスのビッチェズ・ブリューや、マル・ウォルドロン(!)のアルバムが。私もおジャズ大好きです。
またいらして下さい。