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今年最後のレッスン

昨日、師匠の元岡さんのところで受けてきました。
家の前に行ってピンポーン、奥様の声、
“一英~、一英~、いらしたわよ~。”
と。
初めて奥様の顔を見たな。どういう顔だったかもう忘れてしまったけど。
モトオカさんはピアノ部屋に布団を持ち込んで寝ていた。今年は元岡さん、よく来ると寝ていたな。まあピアニストやってると体力的にもハードだろうし、スケジュールも夜とかにもガンガン働かないといけないから大変だよな。
それにしても奥様としては元岡さん含めて子供が3人って感じなのかな、などとよからぬことを考えてしまった。

まず今までのルーティーン練習はどれも継続だな。効果は出てきているがまだまだ過渡的な段階。続けていればもっと良くなる。16分音符も、小指と薬指の練習も。
小指と薬指の練習に関してはまた面白い表現を頂戴したな。指の力ではなく肩からの腕の連動で腕の重みを受け止めるようにして小指でアクセントを出す。その表現を、
“吊り橋が風で揺れている感じ”
“ヘビでもいいから”
“ホースが水の流れの力で動いている感じ”
など。
吊り橋でもヘビでもホースでもいずれにせよその動きの力を小指で受け止める。
今までは4と5の指を鍛えてきたけど、今回さらに3と4の指を鍛える練習も教えてもらった。それも導入するようにと。

でも一番の課題は自分のなかに確かなリズム・パルス・タイムを持つこと。
結局またそこかよ、と言われそうだが、ピアニストとしてやっていくには、もっと言えばソロ・ピアニストとしてやっていくにはそこが絶対必要条件で、避けて通れない。逆にそこさえクリアすればそこさえできればピアニストになれる、と言っても過言ではない。

今までのレッスンでずっとやってきた3連付の意識、昨日のレッスンでモトオカさんの言うところの8分の6拍子(4拍なら当然8分の12拍子)をより確かなものにするための3連付を分解してできる5つのリズム・パターンを教えてもらった。どれもアフリカ起源のリズムらしい。
この5つのリズム・パターンを左右の手で二声でメロディを単音で弾いていく。マイナー7th一発とかでいいのでとにかく簡単なメロディでいいから左右の手で単音で弾いていく。そしてこの5つのリズムによるメロディを自由に行き来できるようになったらかなりのものだ。自分の中の骨子となるリズム・タイム・パルスがより確かなものになる。それも今までの捉え方の3連付、8分の12拍子の捉え方よりもより細かいパルス、確かなビートで。
アフリカ起源のリズム、それがこれから私のリズムの骨子となるのだ。
おおアフリカ、人類の故郷よ、東京でジャズをやる私もアフリカにたどり着いた。
P.S.16分音付もこれが根底にあれば、ジャズの16分、カクテルでない16分音符になる。一応昨日の時点でジャズの16分になっているとは言われたが、このアフリカのさらに細かい厳密なリズムをものにした上での8分の6拍子、8分の12拍子をベースに持っていればさらに16分音付も生きていくるだろう。

そういう訳でまた明日からのルーティーンは、
・ハノン(1番か16番)を7つのキーで腕との連動で。
・16分音付のスケール練習7種類
・16分音付でのⅡ‐Ⅴでのスケール練習を7つのキーで。
・4、5の指を鍛える練習
・3、4の指を鍛える練習
・ハノンの32番~35番(親指をくぐらせる練習で私には絶対必要)
そして
・アフリカの8分の6拍子の5つのリズム・パターンによるメロディ練習
になります。

プラス、これだけリズムの細分化、厳密さ、パルスを細かく感じることの重要性とその効果について教わりながら、モトオカさんの言うには、あとはそういうのを超えてもうここまできちゃったら“歌う”こと。しかも歌うように弾くというだけではなく、実際に声を出して歌うことを勧められた。
リズムを極限まで極めることとと、この、音付とか理屈を超えて“歌う”ことは対極であり、しかも両立することなのだろう。バリー・ハリスさんなんかそんな感じだろ?自分でも歌っちゃう感じ、と言うモトオカさん。

新曲は“Moonlight in Vermont”をアーマッド・ジャマルのアレンジで。
人真似になっちゃうけどそれでもいい、というくらい最高の音楽だ。2月のオランダ・フランスで出会ったアート・テイタム、エロール・ガーナー、アーマッド・ジャマル。エロール・ガーナーから“Misty”は自分でアレンジして昨日聴かせた。アドリブでソロをとる8分の12拍子の部分でのリズムに課題を残したものの、テーマは“豪華!”ということでOKもらった。もちろんエロール・ガーナーのようにはいかないことがわかったこの1年だったけど、トライして、モトオカさんとたくさんエロール・ガーナーについて話した。だからヨーロッパから持ち帰ってきたエロール・ガーナーのいいフィーリングを全く無駄にしたわけではなかった1年とは言えると思う。テイタムは無理として最後に今年の締めくくりにアーマッド・ジャマルだ。

P.S. なんとなくケニー・バロンやブルー・ミッチェルのけれんみのなさ、爽やかさも好きだ、と言うとモトオカさんからハービー・ハンコックの“First Trip”という曲を紹介された。弾いてみたら弾きやすかった。それこそけれんみなく弾けそう。しかしあまりにダサいし、ハービー・ハンコックが好きとは言えないし、帰りに“Speak like a child”買って聞いてみたけどやっぱり死ぬほどつまらなくて、やりたくない。モトオカさんは“タマには友達をびっくりさせてやろうよ、アイツどうしちゃったんだ?アイデンティティが崩壊してんじゃねえのか、って。”と言っていたが、そんなわけでモトオカさんも私がハンコックが嫌いなこと知ってるし、モトオカさんもハンコックについて私の感じてることがわかってるか、あるいは同じように感じている面もあるので、ここはメールでもしてやっぱりあの曲は勘弁してください、とでも言って免れようかな。

だから曲は“Moonlight in Vermont”とできれば歌も歌って“polka dots and moonbeams”16分多めで、だな。あと“Misty”を8分の12拍子のソロつきで。うーん、いいね。

モトオカさんに
“来年あたりにはソロ・ピアニストとしてデビューできますね。”
などという珍妙なコメントも戴いた今年最後のレッスンでした。プロになれるかどうかは別として今後も練習頑張ってベストを尽くしていきたい、と思います。
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by kento_ogiwara | 2011-12-11 20:17 | BLOG;音楽について | Comments(0)
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