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着陸

皆さん、久しぶり。
この間、カンボジアやベトナムの写真や記事、楽しんでいただけたでしょうか。本当に快適な滞在で、ここ数年でもベストの旅だったな、と思います。本当に心の底から解放されて、たくさんの出会いや新しい体験が、自分本来の姿を思い出させてくれるようでした。

改めて今回の旅の何が良かったのだろうと、思うと、一つにカンボジアの人々の素朴さ、正直さと言ってもいいかも知れません。そういう人たちに囲まれて、久しぶりにこちらも力を抜いて自然体で人と接することができたのが良かったのだと思います。ベトナム、サイゴンからのメコン川クルーズ・ツアーで出会ったバックパッカーたちも、みな旅先で心が解放されてるのもあって、世界中のバックパッカーたちととてもリラックスして、それでいてお互いを尊重しあって出会い、話せたのが最高に楽しかったのだと思います。
もちろんトンレサップ湖やメコン・デルタの大自然やアンコール・ワットなどの建築、そしてまったく飽きることのなかった美味しい食べ物など、強烈で、それだけでも素晴らしいデスティネーションだったとは思います。でもそれにも増してこういった素晴らしい人々との出会いが自分を開放させて、そして自分を再発見させてくれたのだと思います。旅先ということもあり、自分の存在を力強く、確かな感触でもって感じることができました。そのことが案外久しぶりのことだったのかも知れないな、と思います。

旅から帰ってもしばらくその余韻、と言って語弊があるなら、カンボジアとベトナムで思い出したいい感触をできるだけキープして帰国後の生活に臨みたい、と思っていました。
実際、今回の旅で、なんと言ってもリキミが抜けました。
旅先でそれまでの日本での生活を思い出しながら、私は異常な緊張状態にあったと感じました。仕事でのアレコレや震災に端を発した様々なところでの消耗、幻滅、怒り、そういったもので本当に強く緊張して、怒って、過敏で苦しんでいました。
リキミが抜けたことで余裕を持てた滞在中、私はカミサンとも久しぶりに落ち着いてたくさんのことを話すことができました。それまでは二人ともそれぞれお互いの仕事上でのこと、震災に始まったたくさんの生活の変化、色々な考え方、などでロクに落ち着いてお互いを思いやりながら、優しくいたわりあって話す時間も機会も持てなかったからね。一旦全てを解放されたところでブレイクをとることが出来て良かったです。

このリキミなしで日々を過ごすこと、そしてなんとなくこの間思っていたことはもう一つ。
取らぬ狸の皮算用はやめよう、ということです。
どういうことかというと、例えば大袈裟に言えば、人生で、未来像をまず作って、そこから逆算して今することを考える、というような生き方は私には合わないな、と思いました。もっと言えば一日の中でも、例えば眠たいときには寝る。一日のプランを立てて、その一日をどう過ごしてどう終えるのかを先に考えて、それに従ってミッションを解決すように過ごすより、その時その時心や体が求めている声に忠実に、もっと言えばその時その時の心や体の声を大切にしてそれに自然に従っていくことが、私には合っているのではないだろうか、ということです。その時、というか、今、自分が何を感じていて何がしたいのか、そのダイレクトな心と体の声をもっと大切にして生きていければ、その方が私は遥かに自由を感じて生きていけるのではないかな、と。

カンボジア・シェムリアップとベトナム・ホーチミンと空間的にも大移動をしながら、私は自分の日本での日常がなんてちっぽけで空間的にも極端に狭いんだろう、とある意味愕然としていました。
そのことを話すとその人は、“ちっぽけな現実の中を生きていくのが人間だからね。まあ頭の中でどこにでも行くことはできるけど。”だとさ。まあなんかしゃくだけど、私は何かいい旅をするとそこを理想郷化して、いつまでも前向けなくなることあるからまあその点は気をつけます。この日本の生活という現実、というかそこまではさすがに言いたくないから言い替えるのならば、この日本の生活という日常、の中を生きていかなければならない。

もしかしたらもう皆さん、感づいているかもしれませんが、先週末金曜、遂に帰国後初めて、一人で焼き鳥屋に入って仕事のストレスを飲み干してきました。
(因みに渡航前は仕事のあとはとにかく正気でいるのが辛くてとにかく頭をボヤカしたい一心で一人焼き鳥屋でビールをあおる毎日だったのです。)
着陸、です。
旅する前から、どんなにいい旅になっても数日で日常に戻るだろう、と思っていましたが、私、こうして2~3週間の仕事生活を経て、ご愁傷様、この行きつけの焼き鳥屋に戻って参りました。
いい気分に浸って、余韻に浸っていれたのもほんの3週間だったってわけだ。
さあ、この“ちっぽけな現実”に戻ってこれからどうする!?私。
完全に戻りきってしまう前に、シェムリアップやサイゴンで見えてたものをギリギリこの記事に書いたけれど、それでもいったいどうすれば良いのやら。

とりあえずこの記事的には、
力まず、捕らぬ狸の皮算用ではなく、その時々の心と体の声に耳を澄まして従い、今その時を大切にして、人に優しく、
ってゆうのがいいのかな。
まあ当たり前のことしか言っていないような気もするが。
これがシェムリアップとサイゴンからの伝言。
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by kento_ogiwara | 2011-11-27 16:33 | BLOG;その他 | Comments(0)
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