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オランダ・フランス旅行回想録~モンマルトルの散歩

もうだいぶ前のことになってしまったかのようなオランダ・フランス旅行ですが、時には折りを見てちゃんとそこで得た経験をこうやって形にしていきたいな、と思います。

今日は楽しかったモンマルトルで散歩をした日のことを。

今回のオランダ・旅行ではジャズが盛んな両国ということもあり、音楽的にも何か体験したかったのですが、結論から言うとアムステルダムでもパリでも、ライヴは見ていません。
生演奏を聴いた、というので強いて言えばパリで旧友とモンマルトルの丘を散歩していた時、私は滞在させてくれたお礼にクレープをおごろう、と思って店を物色していたのですが、色んなクレープ屋からピアノの生演奏が聴こえてきました。なかなかのびのび弾いているジャズ・ピアノでした。確か曲は有名なポップスをジャズ風に、といった感じの世界中で見られる典型的なそれだったのですが(この時は“ love me tender”だったかな)、けっこうスウィングしてて、ややオールド・ファッションドな素敵なアレンジでした。

で、私たちが入ったクレープ屋もピアノが置いてありました。
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この写真ではここがクレープ屋なのかわかりにくいので、何枚か写真を貼ります。
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ここでの食事がまた楽しくって、店の番をしていた若い兄ちゃんが、私たちは入れてくれたものの、その後来る客を断る断る。フランス語を話す友人によると、兄ちゃん「クレープない。」と言って客を断っていた。クレープ屋にクレープがないって・・・、ってみんなで大笑いした。
友人は「ホントにクレープないのかなあ。」「あの兄ちゃんホントにクレープ焼けるのかなあ。」など半信半疑だったが、実際客を7,8組断った後、裏で卵と粉をといて生地を作っていたのでホントにクレープなかったようだ。一応私たちは店に入れてくれただけあって生地がもうあったのか、写真のようにおいしいクレープをすぐに焼いて出してくれました。
店内は有線でピンク・フロイドやU2の曲をフレンチ・ポップ、或いはフレンチ・ボサノバ風にアレンジして女の子がウィスパー・ボイスで歌うのが延々かかっていて、ピンク・フロイドもU2も大好きな私には楽しかった。それで友人と、なんでこうもフレンチ・ポップやフレンチ・ボサノバを歌う女の子って、こうも猫も杓子もウィスパー・ボイスなのかねえ、と話したりした。パリ在住数年の友人も多少この流行には多少うんざりしている様子だった。
さらに面白かったのは店番の兄ちゃん、友人が頼んだ水をいつまでたっても忘れて持ってきてくれなくて、あっついクレープを食った友人は悶絶、「水!」とほとんど日本語で兄ちゃんにいうと、兄ちゃん、しれっとしながらおとぼけ調子で笑いながら水を持ってきてくれたりした。
そんな緩やかなおおらかな雰囲気の楽しいモンマルトルでのクレープ・ランチでした。

また両親が新婚旅行で行ったという老舗のシャンソニエ、“ラパン・アジル”も行こうと思っていたけれど、値段を見たらまあそこそこいいお値段で断念しました。でも店の外観は近くまで行って見ました。ラパン・アジルもモンマルトルの丘にあるのです。将来金持ちになって、金に糸目をつけずに遊べるようになったらまた来て、演奏も聴いてみたいものです。
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ついでにモンマルトルつながりで書いてしまうと、モンマルトルにはピカソを始め、色々な芸術家や思想家、音楽家などが住んでいたのですが、そういう有名人の家探索もしました。
一人目はダダイズムの提唱者で“ダダ宣言”を発したトリスタン・ツァラの家。
しっかり写真写してきました。
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友人はツァラよりもこの家の建築をしたアドルフォ・ロースの方に感銘を受けていたな。友人今建築に興味を持っているから。それで当代一流の建築家に家を作らせ住むツァラのことを“ボンボンだな”、“ブルジョワジーだな”としきりに言っていました。私としては自分にとって重要、というか無視することはできないと思っているダダイズムの提唱者の家に来ただけでご満悦。
ツァラの時代、チューリッヒのキャバレー・ヴォルテールではトリスタン・ツァラ、ジェームス・ジョイス、レーニン、と言った錚々たる奇人変人たちが集っていたそうだが、「そんな話もあったよなあ。」と旧友である友人と懐かしく話しながら、次は、そのキャバレー・ヴォルテールでピアノを弾いていたエリック・サティの家も突撃。
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私もサティは好きだが、妻もサティが大好きで、この簡素な家は気に入ったようだった。サティが好きそうな家、と言って喜んでいた。“家具としての音楽”を提唱したエリック・サティ、私にとっても重要な人です。

因みにモンマルトルの丘の上はサクレ・クール寺院。
普仏戦争のあとで建てられたゴシック系だけど割りに新しい寺院。
ここからのパリの眺めはなかなか良くて、友人に写真を撮ってもらいました。何せ丘なので階段が多いのですが、久々に会う友人の軽くエクササイズを交えた階段昇りは見ていて面白かった。階段が終わりになりかかるとちょっとジョギングっぽく加速する、アレは何なんだろう。
まあ友人とは大学入学と同時にルーム・メイトになった仲だが、ということは16年の付き合い。そしてお互い歳をとった。お互い体や健康のことを気にするようになっていたのも面白かった。
もちろん笑える昔話もたくさん。
とっても印象的なモンマルトルの散歩、1日でした。
ありがとう、r。
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モンマルトルの丘からパリを臨む。
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by kento_ogiwara | 2011-04-02 23:34 | BLOG;その他 | Comments(0)
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