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介護技術講習

現場での介護業務経験が3年経ったので、これだけやりましたよ、という足跡残すためにも今年は介護福祉士の資格を取ろうと思っているのですが、それに先立って、タイトルの介護技術講習というものを先月は受けていました。32時間まる4日間の講習会で、4月の第二土曜日曜、及び第四土曜日曜を使って行われました。おかげで4月は休みが少なくキツかった!

しかし得たものも少なからずあると思ったので、ここに簡単にまとめておきたいと思います。

Ⅰ.介護者は絶対に床にヒザを着かない。立て膝はダメ!コレは知らなかったが鉄則らしい。立て膝はダメだけれど、利用者と目線を合わせないといけないので膝を着かないで片足のかかとの上にお尻を乗せて座るような体勢がマル。
Ⅱ.介護者は利用者の寝ているベッドの頭の上側を通らない!反対側に行く時は必ず足側から。コレも知らなかった。そんなんでオマエ社会福祉士かよ?と非難轟々が聞こえてきそうですが堪忍!こうして今日も学んでいっている姿で許してやって下さい。
Ⅲ.片麻痺がある人の移動の介護では健側は基本的に口頭指示で、不必要に触らない。アセスメントに即して必要な量だけ介護する。ま、自立支援、というか残存機能の活用からも基本ですな。
安定した座位姿勢を保ってもらうためには、足は肩幅位に床に着いてもらい、健側の手で椅子の脇などを持って支えてもらう。
座位から立位への介護ではベクトルの法則を用いる。まず立ち上がりやすいように浅く座ってもらってから、「お辞儀をするようにして立ち上がって下さい。」の一言が重要だ。利用者は立ち上がる時、お辞儀をするようにしてまず前方へ傾き、引き続き上に向かって立ち上がる。これは職場の研修で見させてもらった三好春樹のビデオでやっていたと思う。人間は立つとき斜め上にまっすぐ立つのではなく、一旦頭をお辞儀するようにして弧を描いて立つ、その弧を描いた線のことを「生理的曲線」と三好春樹は呼んでいたような気がする。さらに三好はここで(おそらく自力で立位になれない人を想定して)利用者に頭を下げてもらって「私にもたれかかって下さい。」の言葉を使っていたような気がする。
なお片麻痺のある人の場合は片足を麻痺側の足のかかとの後ろに置き(患側保護)、もう片足は立位になる時に進む方向に置く。この麻痺側を保護する足と、移動する、進む方の場所に足を置く、という原則はボディメカニクスの基本原則で、こうすることでより安定した、広い支持基底面を確保することになる。
因みに片麻痺の場合は健側の足で立つことができるので介護者は麻痺側に立ち、両足は前述のようにして、あとは声かけと立ち上がり終わる位のタイミングで患側から安定するように支える、位の動きでいいようだ。なかなか言葉であの感覚を表現するのは難しいけれど。
Ⅳ.片麻痺の人の杖歩行では、杖→患→健→杖→患→健、の順番で。
もし杖がなくて介護者が杖になって支えながら歩行しなければいけない時は、原則的には、介護者は患側に立って利用者を支え、介護者=杖→患→健→介護者=杖→患→健の順番で。
Ⅴ.シーツのたたみ方は私が職場の活動でブルーシートをたたむ時同じであった。みなさんにわからない言い方ですまん。。。
Ⅵ.豆知識的だが、満腹感、空腹感はやはり脳で感じるそうだ。視床下部、というところ。そして摂取された食物が排泄物として体外に出るまでは大体72時間かかるそうだ。なんか意外に長いね。
Ⅶ.片麻痺のある人がベッド上で食事をするときは健側側が下の側臥位にする。理由は口腔内で食べ物が下に落ちても咀嚼できること、また麻痺側を下にした側臥位は苦痛であることだ。
Ⅷ.脱水症状の目安は、尿が透明から黄色→茶色→赤となるにつれ脱水が進んでいると考えられる。
また便が、コロコロした形状、細い便などであったり、72時間以上出ていないなどで脱水が疑われる。
また手っ取り早く知るためには、脇の下を触ってみて、乾いてザラザラだったら脱水が疑われる。

ちょっと疲れたのでこの講習が行われた高田馬場グルメ、この講習会もう一つの楽しみコーナー!
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イタリア料理ロマーノさんのステーキ・ランチ。この草履のような大きいステーキのランチセットが、ズバリ850円ですYO!ステーキを食う機会というのが基本的にはないオギワラくんにとって、ここは東京でステーキが食えるほぼ唯一の場所なのです!もちろんバカウマ!これにサラダに味噌汁にライスがテンコ盛りについてお腹も満腹。学生街バンザイ!

Ⅸ.片麻痺がある時の着脱の介護。着脱の介護は今回の講習でも是非受けておきたい項目だった。私の職場の利用者は知的障害者なので自発的な行動をなかなかとれないケースもある。そんな時はこちらが全介助で衣服を着せたり脱がせたりすることもあるのだが、自発的な行動のないままこちらが無理に腕などを動かしてしまうと脱臼などさせてしまう可能性もある。いかに体の構造上無理のない動きで衣服を着てもらうか、それを恥ずかしながら今まで知らないできた。
まず片麻痺に限って言えば、脱健着患の原則は常識だろう。脱いでもらう時は健側側から(認知に問題がない時は極力自力で。健側を脱いでしまえば患側も健側を使って自力で脱げる。)、着る時は患側から(麻痺で動かない麻痺側に先に衣服を通してしまえば、後は動きのきく健側で自力で着れる。)。
ただ麻痺の有無に関わらず、やはり無理な体勢を強いることは脱臼などの事故につながる。
コツはまず片側の腕を通したら、肩の所までは袖を通しておかないこと、だ。肩の所まで通してしまうと、もう片方の腕を通す時、必然的にもう片方の腕を斜め後ろ上側に伸ばすことになってしまうが、この動きは体の構造上かなり難しい、無理な体勢を強いることになる。無理に力ずくで引っ張ったりしたらそれこそ脱臼の危険もある。
そこで片方を通しても肩まで通さないことにより、服がある程度余裕を持ったままもう片方の腕を通しやすくなり、もう片方の腕を上ではなく、より自然で安全な下側に伸ばすことで服を着てもらうことができる。より具体的に言えば、片方の腕を通した後、肩までは通さず、より低い位置で背中越しにもう片方の袖をもう片方の腕の方に持ってきて、そでの入り口にひじを曲げて手を通してもらい、ひじをゆっくり伸ばすように腕を下向きにそでを通してもらい、うまくひじが抜ければもう大方OK、後は肩をかけてあげる、といった具合だ。
反対に脱いでもらう時は、まず服の肩のところを外して、それからひじが抜ければ片方がもう大方脱げる。片方が脱げてしまえばあとはもう片方も脱げたも同然だ。
このやり方は実際その後職場でも確認したが、今までと違ってだいぶスムーズに着脱することができた。しかしひじが抜けるか、というところが一つの難関だろう。あくまで無理な動きを強いないようにしなければなるまい。骨粗しょう症の高齢者などだったらもっと脱臼、骨折リスクは高まってくる。

Ⅹ.どの介助をする時も、あいさつと、4つの確認、というものが必須である。すなわち利用者の安全確認・排泄の確認・体調の確認、それにこれからすることの確認とその同意を得ること、である。
この講習における演習課題がいずれも高齢者で認知症もない、という設定だったため、同じ介護とはいえ知的障害者と日々暮らす私にはギャップのある感が否めなかったのも事実だが、だからと言ってこのこの原則が馬鹿に出来たものではないことは明らかなようだ。実際私の職場でも、これからすることの確認とその同意を得ることは肝だし、排泄の状況に気を配ること、体調の良し悪しを把握することも主要な仕事だ。体は元気な利用者だからといって安全の確認を怠ってはいけないし、実際仕事のよくできる先輩などはあらゆる状況を考慮してあらゆるリスクを未然に防ぐような発想と動きを見せてくれている。あいさつはもちろん重要。

と簡単に介護技術講習会を振り返ってみました。
もちろんもっと色々なことを学びましたが、ここでは、コレだけはメモしておきたい!というものだけを書き上げています。
いい勉強の機会でした。
これで今年度の介護福祉士国家試験の実技試験は免除、ペーパーのテストだけを残すのみとなりました。そんな中で、せっかく苦労して学んだことをそのまま忘れてしまったら勿体ないな、と思ってブログにしました。
全てオギワラくんの個人的なアンテナに引っ掛かった部分だけを書いていますが悪しからず。
秋が終わるころからペーパーの試験の対策もぼちぼち立てようか、と思っています。それをそれでいい勉強の機会となることでしょう。

最後に高田馬場のてんやで食った天丼。
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思えば大学に入るために英語始め猛勉強したのも高田馬場(その頃は同じ予備校生の友人たちとこのてんやで昼飯食ったものです。)、社会福祉士とる為に血眼になって夜学に通いつめて勉強したのも高田馬場、そして今度また業務経験の足跡欲しさに学びにきたのも高田馬場。
私の人生、いつから高田馬場から飛び立つことやらね・・・。
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by kento_ogiwara | 2010-05-04 01:02 | BLOG;社会福祉士として | Comments(4)
Commented by たまお。 at 2010-05-04 21:16 x
私も似たようなことやっているわ。
シーツのたたみ方やらボディメカニクスやら。
頑張るのだよ、お勉強。
ベッドメイクのことならいつでも教えるわよ。
ただしベッドでメイク○○は駄目よ♪
Commented by kento_ogiwara at 2010-05-04 21:58
たまお。よ。

ベッドで駄目ならばどこで・・・。
Commented by レイカ at 2011-09-02 09:49 x
明日、介護技術講習を受ける者です。経験が浅いので、不安になってあれこれ検索しています。私の職場は、比較的元気な人ばかりなので、「学びたい」という気持ちで応募してしまいましたが、やっぱり、経験豊富な人たちが集まってくるのですね・・・・・。余計に不安になってしまいましたが、できなくて当然、ひとつでも多く吸収してやる!くらいの気持ちで望むことにします。勇気をもらいましたので、カキコっと。お仕事頑張ってください。
Commented by kento_ogiwara at 2011-09-05 11:58
レイカさま、
コメントありがとうございます。レイカさまのブログを拝見しましたが、とても誠実に仕事なさってるようで、むしろこちらが頭が下がります。レイカさまの記事であったような理論や理念と、現場の仕事とのギャップはこの仕事ではつきものですが、私はどちらかというと理念的な部分は仕事をしていく上でも最終的には必ず必要なものだと思っています。もちろん葛藤はありますが。仕事、頑張ります。
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