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テンションという考えからアッパーストラクチャーへの転換

こないだの日曜日、モトオカ師匠と今年最後のレッスン。

課題だったアッパーストラクチャーの整理を終えた。
アッパーストラクチャーとは1度3度7度から成るコードの上に、3声の別のコードを乗せること。
別のコードと言っても何でもいいわけではなく、使えるものも限られてくる。とは言ってもそこそこかなりあって、これらを使いこなせばソロ・ピアノをやる上でよりサウンドが豊かに、リッチなものになる。

例えば7thのコードでは、
mixo-lydian
lydian 7th
harmonic minor perfect 5th below
altered
combination diminished
の5つのスケールが使えるのだが、じゃあそれぞれについてどのアッパーストラクチャー・トライアドが使えるのか、ということを洗い出せる。

アッパーストラクチャーでコードを豊かにするこの発想は、今までの私のコードにテンション・ノートを加えてサウンドを豊かにする、という発想とは違う。今までやれ9thを♭するのか、ナチュラル9thにするのか、♯11thは入れるのか、13thは♭させるのかナチュラルのままでいいのか、といった発想とは異なる。今まではそうやってて、7thの時のメロディはせいぜい♭9thかオルタードか、位でやってて、その2つは確かにジャズをやる上で重要だけど、それだけではもう自分自身行き詰まりを感じていた。

ところがこのアッパー・ストラクチャーの考え方は上の5つのスケールから乗せるトライアドのコードを決めるので、必然的によりスケールを、もっと言えばメロディに深く根ざしたところで和声的なサウンド作りを考えていくことになる。メロディをわかっていないとアッパー・ストラクチャーは作れないから、一見、和声作りの理論のようで、実は上の5つのスケールに根ざしたメロディ作りの習得にも素晴らしく役に立つ理論だ。

すでに全てのアッパーストラクチャー・トライアドを実際C7thを使って弾いてみたが、例えばlydian 7thでDのコードとかを乗っけて、そこでメロディを弾いてみると、今まで浮かんだことのない様なメロディが次々と思い浮かんで弾けたり、harmonic minor perfect 5th belowでD♭マイナーを乗っけて弾いたら、う~ん、スパニッシュ・・・と思いながらメロディを弾いてそのままall the thing you areに必然的に突入したり、色々な新しいことを呼び込んでくれた。これは面白い。
一方でやっぱりalteredはずっと意識してたスケールなので新しい感覚はなかったな。バド・パウエルがよくやる3度と4度♯をトリルして2つのオルタードした9thを経て解決、とかやって遊んだけど。
あとcombination diminishedはどうにも使い方がわからない。つまり、あのスケールからどうにもフレーズが浮かんでこない。モトオカ師匠にそのことを言うと、やはり機能的なフレーズ作りということで2つのディミニッシュを交互に感じさせるようなメロディを弾いてくれたが、なかなかあの世界は私の辞書にはないわ。苦労しそう。やっぱ、ハービー・ハンコックとかも研究しないといけないのかなあ・・・、正直めんど臭いし、ハンコックそんなに好きじゃないからなあ・・・。まあとにかくcombination diminishedは自信ないです。でもここらへんが自分と自分よりうまい、かっこいいピアノを弾く人との差になっているんだろうな・・・、とは思います。
あとmixo-lydianはやっぱりさわやかですね。サス・コードっぽい開放的なサウンドが魅力。

ってな感じで豊かなコード・サウンド、和声的にもっとリッチになるのが目的だったアッパー・ストラクチャーですが、このようにとってもメロディの研究に役立ってます。今までよりより自由に、バリエーション豊富に、よりインスパイアされたメロディをこれから作っていけるような気がします。ちゃんと練習してモノにすれば。
逆に今までのようなメロディでは♭9thとオルタード、和声的には9thを♭させるのかナチュラルで弾くのか、なんて世界が非常に窮屈だった、と思います。マイナーへ行くところをあえてメジャーよりのナチュラル系で、メジャーへ行くところをハーモニック・マイナー系で、なんて言って斬新だ、と思ってたこの今までの窮屈な世界観から、このアッパー・ストラクチャーという考え方は私を解放してくれた、と思います。

頑張ってより自由な、彩りみどりなピアノが弾けるように頑張って行きたいと思います。

一応年内に、モトオカ師匠が提示したソロ・ピアノで柱にしたいもの、
・6thのドロップ2
・代理コード
・アッパーストラクチャー
・ダイアトニック
・スプレッド
を学び終えたので、後は練習してどんどんうまくこれらを自分のピアノに取り入れていって、いいピアニストになれれば、と思います。いい一年の締めくくりです。
来年はさらに頑張ってこれらを自由に弾きこなせるように色々工夫して練習していこうと思います。
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by kento_ogiwara | 2009-12-23 22:25 | BLOG;音楽について | Comments(0)
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